2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

眠れぬ夜の暇つぶし雑学|古写真(女性篇)

皆さま、こんにちは。小暮です。 今日は雑学ネタです。 古写真 日本には江戸時代(1848年だったといわれています)に写真技術が伝来し、 この頃から歴史上の有名人も写真を残しています。 「歴史に名を残したあの人はこんな顔をしていたのか」とか 「こんな…

ポーとアンデルセンと白雪姫をつなぐもの。『早すぎる埋葬』

皆さま、こんにちは。小暮です。 今日はエドガー・アラン・ポー著『早すぎる埋葬』 ……にまつわるコラムです。 多少怪談よりですので、お断りしておきます。 あなたにとって日常は怖いものですか? 19世紀ヨーロッパの人たちも怖いものがたくさんありました。…

トーマス・マンに見入られた少年たち『ヴェニスに死す』

皆さま、こんにちは。小暮です。 今日はトーマス・マン『ヴェニスに死す』について。 といっても今回は、作家や作品にまつわる裏話が中心です。 トーマス・マン『ヴェニスに死す』 トーマス・マンはドイツの作家で、 『魔の山』『ヴェニスに死す』などの著作…

本当にあった怖い話を小説化。ヤロスワフ・イヴァシュキェヴィッチ『尼僧ヨアンナ』

皆さま、こんにちは。小暮です。 今日はヤロスワフ・イヴァシュキェヴィッチ著『尼僧ヨアンナ』をご紹介します。 イヴァシュキェヴィッチについて簡単に ポーランドの作家にして詩人です。代表作はほかに『菖蒲』など。 『尼僧ヨアンナ』は第二次世界大戦中…

ある朝、目覚めると、虫になっていた。フランツ・カフカ『変身』

皆さま、こんにちは。小暮です。 この3日間、不思議を扱った小説をご紹介しています。 ラストはフランツ・カフカ著『変身』について。 不条理な不思議がテーマです。 カフカについて 20世紀前半に生きた作家で、保険局に勤めながら執筆活動をしていました。 …

怪奇作家が描く運命の恋。夢野久作『押絵の奇蹟』

皆さま、こんにちは。小暮です。 昨日から3日間、不思議を扱った小説をご紹介しています。 2回目は夢野久作著『押絵の奇蹟』について。 切ない不思議がテーマです。 夢野久作について 大正から昭和の初めにかけて活躍した作家です。 出家して還俗したり、新…

宿命の一族の悲話。エドガー・アラン・ポー『アッシャー家の崩壊』

皆さま、こんにちは。小暮です。 今日から3日間、不思議を扱った小説をご紹介したいと思います。 1回目はエドガー・アラン・ポー著『アッシャー家の崩壊』について。 怖い不思議がテーマです。 ポーについて簡単に 19世紀初めに活躍した作家で、怪奇短編小説…

意外とほのぼの系マンガなんです。『栞と紙魚子の生首事件』

皆さま、こんにちは。小暮です。 今日は“脱線の3日間”最終日。 『栞と紙魚子の生首事件』をご紹介します。 このマンガについて マンガなので、本という観点からすれば、 脱線ではないんですけどね。 ご紹介するマンガはこれ一つになりそうなので……。 * 『ネ…

キュートでドロドロ。フランス流の昼ドラ劇『8人の女たち』

皆さま、こんにちは。小暮です。 今日は“脱線の3日間”2日目『8人の女たち』について。 映画について フランソワ・オゾン監督のフランス映画。 背中と名前だけしか登場しない男性マルセルを巡る 8人の女たちの物語です。 もともと舞台作品がモチーフになって…

ホラーが苦手でも大丈夫。しっかり笑える怪奇モノ『アダムスファミリー』『キャスパー』『怪奇大家族』

皆さま、こんにちは。小暮です。 今日から“脱線の3日間”と題しまして、 いつもご紹介している文学や絵本ではない おすすめの作品について書いていこうと思います。 * 第1回目は、怪奇系の映像作品3本立てです。 『アダムスファミリー』 今となってはだいぶ…

カレン・ウィルキンソン『エドワード・ゴーリー インタビュー集成 どんどん変に・・・』―ゴーリーの作品たち―『ウエスト・ウイング』『不幸な子供』『おぞましい二人』『蒼い時』

皆さま、こんにちは。グレコです。 今日はカレン・ウィルキンソン編『エドワード・ゴーリー インタビュー集成 どんどん変に・・・』―ゴーリーの作品たち―です。 ゴーリー連載ラストになります。 今回はインタビューからの話題や分析も交えた各作品の書評です…

カレン・ウィルキンソン『エドワード・ゴーリー インタビュー集成 どんどん変に・・・』―ゴーリーの肖像―

皆さま、こんにちは。グレコです。 今日はカレン・ウィルキンソン編『エドワード・ゴーリー インタビュー集成 どんどん変に・・・』―ゴーリーの肖像―です。 愈々その人となりについて。 人物像 連載の初回でご紹介した奇抜なファッションに加え、 独特の、抑…

カレン・ウィルキンソン『エドワード・ゴーリー インタビュー集成 どんどん変に・・・』―ゴーリーの文化的探求―

皆さま、こんにちは。グレコです。 今日はカレン・ウィルキンソン編『エドワード・ゴーリー インタビュー集成 どんどん変に・・・』―ゴーリーの文化的探求―です。 その幅広い文化への知識と探究心について。 ゴーリーとバレエ ゴーリーはニューヨークシティ…

カレン・ウィルキンソン『エドワード・ゴーリー インタビュー集成 どんどん変に・・・』―ゴーリーの生活様式―

皆さま、こんにちは。グレコです。 今日はカレン・ウィルキンソン編『エドワード・ゴーリー インタビュー集成 どんどん変に・・・』―ゴーリーの生活様式―です。 はじめに こちらはゴーリーの永年に渡るインタビューを集めた本で、 実に1974年から1999年まで…

夜中の脳について考える

皆さま、こんにちは。グレコです。 今日も私めが駄文を綴ってゆきます。何卒よしなに。 今日のテーマは『夜中の脳について考える』 夜中に書いたもの ある日の夜、私は自作駄文の下書きをしておりました。 自前文章はつなぎとしては勿論のこと、 書き物の練…

読んだけど感想が出てこないとき書評はどうするか

皆さま、こんにちは。グレコです。 今日も私めが駄文を綴ってゆきます。何卒よしなに。 テーマは『読んだけど感想が出てこないとき書評はどうするか』。 感想が出てこないとき なるべくなら書かないほうがいいのは当然なんですが、 読んだのに書けないってつ…

『枕草子』の連載を終えての感想と今後に向けて

皆さま、こんにちは。グレコです。 今日は私めが駄文を綴ってゆきます。 何卒よしなに。 連載を終えて 『枕草子』は数年前から愛読し始め、 以来コツコツと調べてきました。 昨日までの連載でそれをお披露目できたことは嬉しい反面、 まだまだだなあと痛感も…

天性の物書き。清少納言『枕草子』~清少納言篇~

皆さま、こんにちは。グレコです。 今日は『枕草子』の作者、清少納言について。 人物について 歌人・清原元輔の娘として生まれました。 名は諾子というのではないかといわれています。 歌人の娘で、学問の非凡な才を持っていたのに、 何故だか和歌が苦手だ…

辣腕政治家の若き日々。清少納言『枕草子』~頭の弁行成篇~

皆さま、こんにちは。グレコです。 今日は頭の弁行成に焦点を当ててみたいと思います。 頭の弁行成について 頭の弁というのは役職名で、弁官を兼ねている蔵人頭のことです。 行成は、歌才と美貌で名高い藤原義孝の子として生まれましたが、 父親が夭折したた…

光と影の一族。清少納言『枕草子』中の関白家篇

皆さま、こんにちは。グレコです。 今日は定子の実家である中の関白家の人々について。 『枕草子』以外の資料からも、ご紹介したいと思います。 道隆 中の関白。定子の父親です。 枕草子には明るく冗談好きな様子が描かれています。 「宮(定子)は私にお着…