眠れぬ夜の暇つぶし雑学|コッティングリーの妖精事件と映画『フェアリーテイル』

 

皆さま、こんにちは。小暮です。

今日は雑学ネタとして『コッティングリーの妖精事件』と、

同事件を扱った映画『フェアリーテイル』をご紹介します。

 

少女と妖精

コティングリーはイングランド北部にある小さな村です。

この村に住むエルシー・ライトと従妹のフランシス・グリフィスが、

妖精と一緒に写真を撮りました。

1916年にフランシスが妖精と一緒にいるところをエルシーが撮影。

このとき、エルシーは15歳。フランシスは9歳。

1920年までの間に5枚の写真を撮りました。

 

騒動と論争

この写真が世に出回った経緯というのは、

神智学の講演者にエルシーの母親が相談に行ったとか、

写真を現像したエルシーの父親アーサー・コナン・ドイルに相談したとか、

調べた限りでは、どっちだろうというかんじです。

いずれにしろ、写真がドイルに渡り、

それについてドイルが発言したいうのは間違いありません。

鑑定によって写真に二重写しがないことが判明し、

少女たちがこんな技術を持っているはずないとのドイルの見解によって、

本物の妖精が写っている写真だとされました。

しかし、多方面から、この写真の不自然な点が指摘され、

世間の注目を集める中、多くの学者や専門家は捏造と断定します。

年月がたち事件が忘れ去られる中、

1983年にエルシーとフランシスはメディアを通じて、

妖精は絵を帽子ピンで木や葉に留めて撮影したと告白しました。

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悲しい事件

「写真は捏造」「世間をだまし続けた」

……などと言われるようですが、

写真を撮ったとき、二人は15歳と9歳。

大騒ぎして写真を広めたのは周りの大人たちですし、

二人の少女が工夫して撮影した妖精写真のことで、

こんな叩きのめすような糾弾をしなければならなかったのか……

あまりに大騒ぎになりすぎて、認められるような状況ではなく、

長年何も言えなかったんじゃないかという気がします。

調べていくうちに、本当は悲しい事件だったんだなと思いました。

 

映画『フェアリーテイル』

コッティングリーの妖精事件を題材にした映画です。

妖精は本当に少女たちと交流し、

そんな妖精たちを写真に収めたいと二人は奮闘します。

しっかりとその姿を写した写真を見て、

大喜びする幼いフランシスの素直な笑顔が印象的です。

写真を見て二人に会いにきたドイル老人は少女たちに優しく語りかけます。

とても可愛いファンタジー映画です。

実際の事件を知っていると、余計、ホッとする内容です。

明日はヴィクトリア朝特集の予定です。

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