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ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』

文学

 

皆さま、こんにちは。小暮です。

昨日からヴィクトリア朝特集をやっております。

今日はルイス・キャロル著『不思議の国のアリス』について。

 

不思議の国のアリス

ルイス・キャロルの筆名でチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが書いた

子供向けの小説です。1865年に出版されました。

この小説は、キャロルが同僚のダックワースとともに、

オックスフォード大学・学寮長の娘の三姉妹とピクニックに行ったときに、

キャロルが即興で作った物語をもとにしています。

三姉妹は、ロリーナ・シャーロット・リデル(13歳)、

アリス・プレザンス・リデル(10歳)、そしてイーディス・メアリ・リデル(8歳)。

テムズ川をさかのぼるボートの中で、キャロルが語って聞かせる様子は、

物語の冒頭にも描かれています。

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懐中時計を持ったウサギを追いかけて、アリスはウサギ穴に落ち、

そこから冒険が始まります。

煙草をふかす芋虫、しゃべる動物たち、

薬を飲んでアリスは家から手足がはみ出すほど大きくなったり、

トランプ兵やハートの女王と出会ったり……。

今では知らない人がいないくらいの名作です。

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物語の評価とジョン・テニエルの挿絵

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当時、子供向けの本は教訓本が主流だったので、

純粋に子供が楽しめるように書かれた『不思議の国のアリス』は

人々に驚きを与え、そして高く評価されました。

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ジョン・テニエルの挿絵もまた有名になりました。

ブロンドにエプロンドレスのアリスのビジュアルは、

今ではもう定番になっていますね。

テニエルはもともとヴィクトリア時代の大衆誌パンチ誌で

 活躍していた挿絵画家でした。

少女アリス・リデル

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アリスといえばブロンドのイメージですが、

モデルとなった少女アリス・リデルは黒髪の女の子でした。

写真は7歳のアリス・リデル。

「7歳でやめておきなさい」とは、ハンプティダンプティの一言。

思わずそんなセリフを言ってしまいたくなるほど可愛らしいですね。

でも、大きくなったアリスも美人に成長していました。

不思議の国のアリス』をボートで聞いたアリスは、

そのお話を書きとめておいてほしい、とキャロルにせがんだそうです。

キャロルは一冊の本にまとめ、挿絵も添えて、

後日アリスにプレゼントしました。

それは『地下の国のアリス』というタイトルでした。

自由を許された少女

不思議の国でのびのびと冒険するアリスは自由そのもの。

教訓話が幅を利かせていた当時、お説教めいたところがないのは子供にはとても嬉しかったろうなと。

ヴィクトリア時代は教育に厳しかったようなので尚更です。

キャロルがアリスを純粋に喜ばせたかった気持ちから生まれた作品なのだろうと思います。

明日はビアトリクス・ポターピーターラビットのおはなし』です。

それではまた。

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15.10.6. 誤字を修正。 +16.11.24. 加筆修正。