ポーとアンデルセンと白雪姫をつなぐもの。『早すぎる埋葬』

 

皆さま、こんにちは。小暮です。

今日はエドガー・アラン・ポー著『早すぎる埋葬』

……にまつわるコラムです。

多少怪談よりですので、お断りしておきます。

 

あなたにとって日常は怖いものですか?

19世紀ヨーロッパの人たちも怖いものがたくさんありました。

そんな怖いものの一つが『早すぎる埋葬』

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『早すぎる埋葬』はポーの著作ですが、小説というよりエッセイ。

ヨーロッパでは土葬が一般的なので、

昔は仮死状態と見分けがつかずに埋葬されてしまったことが

かなりあるようです。

 

『早すぎる埋葬』の前半は、実際にあったという事例が

挙げられています。

何かの理由で気づかれて助かった場合もあったようですが、

目覚めたものの脱出できずにそのまま……というむごい結末になることも。

当時の人々にはかなりの恐怖として受け止められていたようです。

童話作家で有名なアンデルセンにも逸話があります。

眠っている間に死んだと勘違いされて、埋葬されてしまった男の噂話を聞いて以来、眠るときは枕元に「死んでません」という書置きを残していた。(wikipediaより)

グリム童話の名作『白雪姫』も、実は早すぎる埋葬がテーマだといわれています。

仮死状態だったのが王子さまによって目を覚ました、というわけなんですね。

 

ポー自身も、『早すぎる埋葬』にかなりの恐怖心を抱いています。

ポーは持病で突然意識を失うことがあり、

また、寝起きにボーっとかなりの長時間動けないままになるという

生理的特徴があったため、

この状態のときにうっかり埋葬されてしまうのではないかと

ひどく心配していました。

(ある出来事によって、ポーはこの恐怖を克服するのですが……)

 

現代は医療が発達していますから、

きちんとした確認が行われるのだろうと思いますが、

生きたままというのは確かに……恐ろしい……。

日本の場合は火葬なので……でも、なんか怖い話であった気がする。

勘弁して頂きたい。

明日は雑学記事の予定です。

それではまた。

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