出会いは教科書。授業中に感動した芥川龍之介『羅生門』

 

皆さま、こんにちは。グレコです。

今日は芥川龍之介羅生門』について。

 

この作品について

芥川が無名の学生時代に執筆した短編小説です。

今昔物語集』にある話が題材になっています。

この小説を発表したとき若干23歳。

鮮やかに才走る一作です。

 

羅生門』との出逢いは

何しろ高校の教科書に載っていました。

私は教科書の話なんかは真面目に読むほうで、

こちらは確か中学の教科書に載っていたかと思いますが、

吉行淳之介の『蝿』という小説もよく覚えています。

他にもテスト中に問題として載っていた話が面白くて

読み耽るうちテスト忘れかけたりしたっけな……懐かしい。

 

話がそれましたが、

それまで『蜘蛛の糸』や『杜子春』で漠然と知っていた芥川龍之介の名が、

現代国語の教科書で読んだ『羅生門』により、

ピーンと私の脳味噌に刻まれたのでした。

 

要約すると

羅生門』は平安時代の京の都を舞台にした作品で、

食うに困った男が食いつなぐためにどうするか、

羅生門の下で雨宿りをしながら途方に暮れている、

というところから始まります。

男はごく普通の感覚の持ち主ですが、

義憤に燃えたり、忽ち掌を翻したり、

人の心の不可思議さそのままに、幾つもの面相を、

この短い物語の中で見せています。

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芥川について簡単に

才能に恵まれながらも、芥川の生涯は実に短いものでした。

享年35歳。

母親との関係、養父母の重圧、文壇では才能を妬まれ、悪い女にも引っかかり……

つらくてしょうがなかったろうし、身体も悪くしています。

自身の不摂生もあります。

健康を害すると行き詰まりますね。

 

過去と今とで思うこと

若き日の悩み多き私は、

勧善懲悪というものに常々疑問を抱いていました。

本来、人の心とは、このように複雑なものだ。

それを見事に描いたこの作品に共感と感動を覚えました。

羅生門』では、

仏心と悪心を器用に入れ換えてみせる人間のタフさを描いた芥川ですが、

芥川自身はそんなわけにはいかず、

背負った諸々の重みに潰されてしまいました。

芥川が『羅生門』で描いたタフな「誰か」。

でも、同じ場面で、正義感を働かせる「誰か」もいたろうし、

嘆いて立ち去る「誰か」もいたことでしょう。

この世には一人として同じ人間はいないので。

 

……こういうことを思えるようになった今は

さすがに少しは成長しているかな。

今日は脱線ばかり、失礼しました。

明日は田辺聖子田辺聖子の今昔物語』の予定です。

それではまた。

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